
最近、何だか調子が出ない。。。
体調の変化だけでなく、何となく気分が乗らない、やる気が出ないなど、
思い当たることはありませんか?
体の変化だけでなく、心の状態にも影響を与える
この季節の変わり目が与える身体への影響について書いていきます。
季節の変わり目で自律神経が乱れる理由
季節の変わり目は日によって気温が安定せず、寒暖差が激しいこともよくあります。
お昼に出かで大丈夫だったのに、夜はコートが必要なくらい冷えてしまう。
このように気温の差が激しいと、自律神経を乱す原因にもつながります。
自律神経は、発汗など、体温調整をする機能を持っています。
季節の変わり目は寒暖の差が激しいため負担が大きく、自律神経が乱れてしまうのです。
自律神経の仕組みと乱れる原因
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。
これらのバランスが非常に重要です。
交感神経はストレスを感じた際に緊張したり、運動してドキドキしたりと、心身を活発状態や興奮状態にする神経。
副交感神経は、心身を活発にする交感神経とは逆の、心身を落ち着かせる神経です。
ストレスを受けると交感神経が活性しますが
本来であれば、副交感神経とのバランスで落ち着きます。
しかし、これが長期間になると交感神経から、副交感神経へ切り替わる場面がなく、
自律神経のバランスを崩してしまい、体や心の不調を起こしてしまうのです。
自律神経の乱れで起きる症状とは
自律神経のバランスが崩れると、心身にさまざまな症状が出始めます。
症状は複数が同時に現れることも多く、日によって症状が軽かったり重かったりもします。
代表的な自律神経の乱れからくる不調をご紹介します。
頭痛
頭痛にも、頭全体を締め付けるような痛みが襲う「緊張型頭痛」や、
こめかみが脈を打つような痛みを伴う「片頭痛」などがあります。
自律神経が乱れると、最初は緊張型頭痛が起きやすくなるといわれています。
交感神経の活動により、肩や頭部の筋肉が緊張すると、緊張型頭痛が起こりやすくなるのです。
また交感神経が活発になりすぎると、リラックスできた時に、反動で副交感神経が活動的になりすぎる傾向があります。
そのとき、筋肉ではなく今度は脳の血管が膨張し、神経を圧迫することで片頭痛が起きやすくなります。
肩こり
肩こり自体は様々な影響を受けて自覚される症状だと思いますが、
自律神経の乱れから来る肩こりには一般的な疲労(運動など)とは異なり、
奥の方で凝り固まっているような感触があります。
そのため、無理やりその硬いところをグリグリともんでしまうと
逆にコリを悪化させ、痛みが増してしまうこともあります。
内臓の不調
交感神経の活性が強くなると、内臓の動きは弱くなります。
すると、胃もたれ、食欲不振、下痢、便秘など広く不調があられる可能性があります。
また、こういった状態が長く続くと、消化器系の問題である胃潰瘍などのリスクも高まります。
不眠や疲労感
しっかり眠り、疲労を取るには副交感神経が活発になる必要があります。
しかし自律神経の乱れにより副交感神経の働きが鈍くなると、深く眠ることができなかったり、
眠りが浅くいくら寝ても疲れが取れない、といった症状につながります。
気持ちの変化
これまでの体の変化だけでなく、心にも変化が及びます。
何かやろうとしても、気持ちが乗らなかったり、落ち込んだり。。
これをきっかけとして悪循環になり、うつ病に似た症状が見えることが長期化する場合は
適切な治療が必要な場合もあります。
不調に負けない考え方
心身のためにとても大切な自律神経。寒暖差が激しい季節の変わり目には、特に注意をしなければなりません。
不調に負けない考え方としては、
①ストレスを避けリラックスする時間を作る。
②なるべく規則正しい生活を心掛ける。
この二つが大切だと思います。
さらに、温泉ソムリエ整体師のオススメ入浴法もお伝えします。
①交代浴による循環促進
サウナと水風呂!というイメージばかりでなく、
42℃ほどどの熱めのお風呂とシャワーを冷たくして、臍から下に掛けてあげます。
それでも、苦手という方は内太ももからゆっくりかけてあげます。
温と冷の刺激で循環が促進し、さらに深部の筋肉までリラックス効果があるため、
全身を交代浴しなくても緊張性の頭痛や肩こりにも良い影響があります。
②不感温度帯での持続入浴法
不感温度帯(37~39℃)の熱くもなく、寒くもなくづーっと入り続けていられる温度で
30分以上から長くて1時間ほど入浴を続けます。
高まった交感神経を抑え、何となく心地よい疲労感と共にぐっすりと眠れると思います。
